和歌山市を拠点に、岩出市・紀の川市・海南市・阪南市・泉南・有田方面で、畳の新調・表替え、ふすま・障子・網戸工事を行っている一級技能士の小笠原です。(^^)♪
今回は和歌山市西浜のお客様宅で、畳の表替えとふすまの張替え、床の間の薄縁張替えをさせていただきました。

畳は本間サイズの6畳と4畳半、合計10.5畳です。

約35年使用されていた畳で、表面の傷みだけではなく、畳と畳の間に約2分(約6mm)の隙間が数か所できていました。

ふすまも経年によるアクや下地の傷みがあり、さらに戸襖の中には約5分(約1.5cm)の隙間ができているものもありました。
今回は単に畳表とふすま紙を新しくするだけではなく、こうした部分もしっかり補修・調整してから納めています。
和歌山市西浜|今回の畳・ふすま工事
今回の施工内容は、
・本間6畳の畳表替え
・本間4畳半の畳表替え
・床の間の薄縁張替え
・押入れ2枚
・天袋3枚
・両面4枚
・戸襖片面4枚
・戸襖の建付け調整
です。
畳表は、価格を抑えたい方にも選んでいただきやすい中国産のお手頃品を使用しました。
高級品だけが正解ではありません。
ご予算や今後そのお部屋をどれくらい使うかなどによって、無理なく選べる材料をご提案しています。
約35年使った畳には約6mmの隙間がありました

今回の畳は築後約35年ほど使用されており、畳と畳の間には約2分、約6mmの隙間が数か所ありました。
表替えでは現在使っている畳床を再利用します。
そのため、新しい畳表を張れば自動的に隙間まで直るわけではありません。
今回は工場へ持ち帰った際に隙間が出ている部分を確認し、畳床を補修して寸法を調整してから表替えしました。
古い畳ほど、「表面を張り替えるだけ」ではなく、現在の畳床と部屋の状態を見ることが大切です。
中国産のお手頃な本間用畳表を使用
使用した畳表は、中国産・本間サイズの綿々、11×14です。
ヒゲはカット済みで、染土落とし・防カビ加工された畳表を使用しました。
今回は価格を抑えたお手頃品ですが、施工前には畳床の状態や隙間を確認し、必要な補修を行っています。
畳縁には白馬 No.19を合わせました。
畳を引き上げる際には、普段は畳の下になっていて掃除しにくい部分も掃除機をかけてから作業しています。
床の間の薄縁も張替え
畳とふすまだけでなく、今回は床の間の薄縁も表替えしました。
使用した縁は銀七宝・中紋です。
床の間まで一緒に整えることで、畳だけが新しく浮いて見えるのではなく、和室全体としてすっきりした印象になります。
ふすまは「のぞみ No.177」で張替え

今回使用したふすま紙は、のぞみ No.177です。
のぞみ No.177は、現在も「のぞみ」の襖紙として確認できる品番です。
引手にはツキエス S-103を使用しました。
引手は開閉のためだけでなく、ふすま紙と和室全体の印象を引き締める部分でもあります。ツキエスも引手について、実用面と装飾面の両方の役割があると説明しています。 ツキエス
下地の小さな穴もパテで補修してから張ります
今回のふすまは、すべてベニヤ下地の戸襖タイプでした。
下地の状態はあまり良くなく、細かな穴が開いている部分もありました。
そのまま新しい紙を張るのではなく、まず穴をパテで埋めて補修。
その後、ヤスリをかけて表面をならしてから、新しいふすま紙を施工しました。
完成すると見えなくなる部分ですが、こうした下地処理が仕上がりを整えるためには大切です。
アク対策に「煮糊アク止め安全糊」を使用

今回のふすまはアクがかなり強く出ていました。
そのため、今回もアクが出にくい「煮糊アク止め安全糊」を使用して張っています。
新しいふすま紙を張った直後だけきれいでも、後から下地のアクが表面へ出てきてしまっては意味がありません。
古い戸襖の場合は、表面の紙だけでなく、その下がどのような状態になっているかを見ることも重要です。
約1.5cmあった戸襖の隙間も建付け調整
今回、特に大きかったのが戸襖の建付けです。
中には約5分、約1.5cmほどの隙間ができている戸襖がありました。
そのまま紙だけ張り替えて戻しても、隙間は残ったままです。
そこで工場へ持ち帰った際に戸襖を削って調整しました。
ただ削ればいいわけではありません。
定規を当て、まっすぐ削れているかを確認しながら少しずつ加工しています。
納品時には開閉を確認し、最後に滑りが良くなるようロウも塗って仕上げました。
張替えは紙を新しくする仕事ですが、実際に毎日使う建具だからこそ、最後の建付けまで確認して納めることを大切にしています。
施工動画|補修から完成まで
今回の畳・ふすま施工は動画でも撮影しています。
約35年使用した畳の状態や隙間、ふすまの下地補修、建付け調整、そして施工後の和室まで、写真だけでは伝わりにくい部分も動画でご覧いただけます。
完成した見た目だけでなく、どこを確認して、どのように直したのかも見ていただければと思います。
畳とふすまを一緒に張り替えると和室全体が明るくなります

施工後は、畳もふすまも明るくなり、和室全体の印象が大きく変わりました。
今回は畳だけ、ふすまだけではなく、床の間の薄縁までまとめて施工しています。
そして見た目だけではなく、
畳の約6mmの隙間補修
ふすま下地のパテ補修
戸襖の約1.5cmの建付け調整
まで行っています。
最後にお客様にも喜んでいただけて、私自身もうれしい施工になりました。
今回の施工まとめ
地域: 和歌山市西浜
施工: 畳表替え・ふすま張替え・床の間薄縁張替え・建付け調整
畳: 本間6畳+4畳半、合計10.5畳
畳表: 中国産・本間・綿々11×14
加工: ヒゲカット・染土落とし・防カビ加工
畳縁: 白馬 No.19
床の間: 薄縁表替え・銀七宝 中紋
ふすま紙: のぞみ No.177
引手: ツキエス S-103
ふすま: 押入れ2枚・天袋3枚・両面4枚・戸襖片面4枚
補修: 畳の約6mmの隙間補修、ふすま下地のパテ補修、戸襖の約1.5cmの建付け調整
よくあるご質問
古い畳でも表替えできますか?
畳床の状態によります。年数が経っていても、畳床が使用できる状態なら補修を行いながら表替えできる場合があります。傷みが大きい場合は新調をご提案します。
畳の隙間も表替えの時に直せますか?
状態によりますが、今回のように畳床を補修して隙間を小さくできる場合があります。現場と畳床を確認して判断します。
ふすまの建付けも見てもらえますか?
対応できる状態であれば調整します。今回は約1.5cmの隙間があった戸襖を工場で加工し、納品時に建付けを確認しました。
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