和歌山市を拠点に、岩出市・紀の川市・海南市・阪南市・泉南・有田方面で、畳の新調・表替え、へりなし畳、ふすま・障子・網戸工事を行っている一級技能士の小笠原です。(^^)♪
今回は、和歌山市梅原の戸建て住宅で、15mm仕上げのへりなし畳を半畳12枚新調しました。
使用した畳表は、DAIKEN健やかおもて「清流」の灰桜色と銀鼠色。
2色を交互に配置した市松敷きです。
施工前の畳は築約22年が経過し、畳表だけではなく畳床までかなりへたっていました。
歩くと柔らかさを感じる状態だったため、今回は表替えではなく畳床から新しく作り直すことになりました。
築約22年、畳表だけでなく畳床までへたっていました

施工前は、表面の傷みだけでなく、畳そのものがぐにゃっと柔らかくなっていました。
畳表だけが傷んでいて畳床がしっかりしている場合は、表替えという選択肢があります。
しかし今回は畳床自体のへたりが大きかったため、長く安心して使っていただくことを考えて新調をご提案しました。
今回は6帖のお部屋を、半畳サイズ12枚のへりなし畳で仕上げます。
色は、
清流14 灰桜色
清流11 銀鼠色
です。
2色を交互に敷くことで、市松模様がよりはっきりと出て、落ち着いた和室からモダンな空間へ大きく印象が変わります。
当店では、同じシリーズ・同じグレード内で2色を組み合わせる場合、
色を2色にしたことによる追加料金はいただいていません。
15mm仕上げにはDAIKENの座スリム15を使用
今回の畳で大きなポイントになるのが、
仕上がり厚さ わずか15mm
という点です。
畳床には、DAIKENの正規畳床「健やか畳床 座スリム15」を使用しました。
座スリム15は、
仕上がり厚さ15mm
畳床自体は12mm
です。

ダイケンたたみボードを中心に、保護材・補強材・防湿シートなどを組み合わせた構造になっています。
ただ薄い板を使っているわけではなく、15mmという限られた厚みの中で畳として使えるよう考えられた畳床です。
今回のお部屋は畳寄せの高さもちょうど15mmだったため、大きな厚み調整や不陸調整を行う必要もなく、15mm仕上げで納めることができました。
畳は厚ければ簡単、薄ければ簡単というものではありません。
むしろ、
15mmのような薄いへりなし畳ほど、寸法・角・折り曲げ位置の誤差が仕上がりにそのまま出ます。
採寸後は、半畳12枚それぞれの寸法、灰桜色と銀鼠色の配置、畳表の向きまで割付図に落とし込んで製作しました。

DAIKEN清流は色だけでなく機能面も魅力です
今回使用した清流は、い草ではなく、
機械すき和紙をこより状にし、樹脂加工した畳表
です。
DAIKEN公式でも、い草と比較して耐久性や撥水性に優れ、傷みや汚れに強いこと、カビやダニの発生を抑えやすいことなどが案内されています。
また、い草のような大きな日焼けによる色変化が起こりにくいため、今回のような灰桜色や銀鼠色の落ち着いた色合いを長く楽しみたい方にも向いています。
色や織り性能については、DAIKEN公式の「ダイケン畳 健やかくんとは?」でも確認できます。
天然い草には天然い草ならではの香りや風合いがありますので、どちらが上ということではありません。
天然い草がおすすめの方
い草の香りや自然な変化を楽しみたい方
DAIKEN和紙畳がおすすめの方
色・耐久性・お手入れのしやすさを重視したい方
というように、生活スタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
15mmのへりなし畳は、四隅の仕上げが特に難しい
今回、職人として一番見ていただきたいのがここです。
へりなし畳は、普通の畳のように畳縁で端を隠すことができません。
畳表そのものを折り曲げて、角まできれいに仕上げる必要があります。
特に15mmしかない薄畳の場合、
数mmのふくらみや折り位置のズレでも目立ちます。
製作方法によっては、框側と幅方向から折り込んだ畳表を四隅で重ねて処理する方法もあります。
この方法は作業しやすい一方、15mmのような薄畳では、
四隅だけ畳表が二重になり、そこだけ厚くなりやすい
という点があります。
完成直後は目立たなくても、長期間使っていく中で四隅だけ少し盛り上がったように見えたり、踏んだ時に違和感が出る原因になることがあります。
そこで今回は、
四隅で畳表同士を重ねず、裏側までできるだけフラットに仕上げました
仕上がり厚さは、四隅も含めて15mm。
薄いからこそ、見えない裏側の処理まで大切です。

専用機械と職人の調整で角をピシッと仕上げます
当店では、KLASSのへりなし畳専用機械、
を導入しています。

へりなし畳は手作業でも作れますが、畳表を1枚ずつ手で曲げるだけでは、折り位置や角の立ち方にばらつきが出やすくなります。
「なでしこ」は、へりなし畳の畳表を一定の位置でしっかり折り曲げるための専用機械です。
今回のような15mm薄畳にも対応でき、和紙表の折り曲げにも対応しています。
もちろん、
機械に入れれば勝手に良い畳ができるわけではありません。
採寸。
割付。
畳床の裁断。
畳表の張り具合。
折り位置。
四隅の処理。
最終寸法の確認。
最後は職人が一枚ずつ確認します。
機械の精度と職人の調整を組み合わせる
薄いへりなし畳でも角と目地をピシッと仕上げる。
ここが当店が大切にしている部分です。
今回の施工の様子はYouTube Shortsでも約60秒にまとめています。
写真だけでは伝わりにくい施工前から製作、15mmの厚み、完成までの変化もご覧いただけます。
実際の動画を見ると、15mmという薄さや四隅の仕上げ、施工前から完成までの変化がより分かりやすいと思います。
圧着式ではないため、将来の表替えも考えられます
今回のへりなし畳は、畳表を接着で完全に圧着して作るタイプではありません。
畳床が今後も使用できる状態であれば、将来的に畳表を張り替えることも考えられる製作方法です。
新しくした時だけきれいなら良いのではなく、
数年後に畳表が傷んだ時のことまで考えて作っています。
へりなし畳をご検討の際は、価格や色だけではなく、
- 何mmの畳なのか
- どんな畳床を使うのか
- 角をどう仕上げているのか
- 将来表替えできる作りなのか
といった部分も確認してみてください。
灰桜色×銀鼠色の2色市松で見違える和室に
完成後は、灰桜色のやわらかい明るさと、銀鼠色の落ち着いたグレーが交互に並び、以前とは大きく雰囲気が変わりました。

半畳12枚の目地もきれいに通り、15mmの薄畳ですがふくらみもなく、寸法もきれいに納まりました。
今回は畳寄せの高さも15mmと合っていたため、敷き込み時の大きな厚み調整や不陸調整もありません。
お客様にも、
「見違えるようになった」
と喜んでいただけました。
へりなし畳はシンプルに見えますが、畳縁で隠れる部分がないぶん、
寸法・角・目地・厚み
がそのまま仕上がりに出ます。
特に15mm薄畳は、ごまかしがききません。
和歌山市梅原をはじめ、和歌山市・岩出市・紀の川市・海南市・有田方面・阪南市・泉南方面で、へりなし畳、薄畳、DAIKEN和紙畳をご検討の方はお気軽にご相談ください。
今回の施工まとめ
地域: 和歌山市梅原
現場タイプ: 戸建て住宅
築年数: 約22年
施工内容: へりなし畳新調
畳数: 6帖
枚数: 半畳12枚
仕上がり厚さ: 15mm
畳床: DAIKEN 健やか畳床 座スリム15
畳表: DAIKEN 健やかおもて 清流
色: 清流14 灰桜色+清流11 銀鼠色
敷き方: 2色市松敷き
施工前: 畳表・畳床ともにへたりあり
特徴: 四隅で畳表を重ねず、裏側までフラットに仕上げ
製作設備: KLASS 一畳用折目美人なでしこ
施工方法: 圧着式ではなく、将来の表替えも考えた製作
厚み調整: 畳寄せが15mmのため大きな不陸・厚み調整なし
お客様の感想: 見違えるようになったと喜んでいただけました

よくある質問
Q. 15mmしかない薄いへりなし畳でも新調できますか?
はい。
現場の下地や畳寄せの高さ、寸法などの条件を確認したうえで対応できます。
ただし一般的な厚い畳より製作精度がシビアで、角処理や厚み、寸法のわずかな誤差が仕上がりに出やすくなります。
Q. 灰桜色と銀鼠色の2色にすると高くなりますか?
当店では、同じ清流シリーズ・同じグレード内で色を組み合わせる場合、2色にすることによる追加料金はいただいていません。
材料やシリーズ自体が変わる場合は金額が変わることがあります。
Q. DAIKEN清流のメリットは何ですか?
機械すき和紙を使用した畳表で、い草と比べて耐久性や撥水性に優れ、日焼けによる色変化が少ないことが特長です。
カビ・ダニが気になる方や、色を長く楽しみたい方にも選ばれています。
Q. 15mmのへりなし畳でも後から表替えできますか?
今回のように圧着で畳表を完全接着していない作り方で、畳床の状態が良ければ、将来的な表替えも検討できます。
ただし実際に張り替えできるかは、その時点の畳床の状態を確認して判断します。
15mm以外のへりなし畳施工もご覧になりたい方は、和歌山市神前で施工したダイケン清流・灰桜色のへりなし畳施工事例も参考にしてください。
また、へりなし畳をきれいに仕上げるため当店で使用している「一畳用折目美人なでしこ」についても詳しく紹介しています。
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