和歌山市岩橋で、予算に合わせて必要な畳だけを新調しました
和歌山市を拠点に、岩出市・紀の川市・海南市・阪南市・泉南・有田方面で、畳の新調・表替えを行っている一級技能士の小笠原です。(^^)♪
今回は和歌山市岩橋で、長年使用されてきた和室の畳を部分的に新調させていただきました。
今回のポイントは、部屋の畳を全部新しくしたわけではないことです。
6畳間は6枚のうち5枚、4畳半は2枚、合計7枚を新調しました。
お客様のご予算を考え、畳表には価格を抑えた中国産畳表を使用。
畳縁も、部分的に新しくした時にできるだけ違和感が出ないよう、既存の畳と同じ畳縁を使用しています。
よく歩く動線を中心に新調し、家具や荷物を載せたまま今後も使用する畳については、無理に交換せずそのまま残しました。
小笠原畳ふすま店では、国産畳表だけでなく、「できるだけ予算を抑えたい」という場合に選んでいただける中国産畳表も取り扱っています。

長年使われた藁床は、手鉤を掛けると藁が飛び出すほど劣化
建物は築50〜60年ほどと思われ、既存の畳もかなり長く使われてきた状態でした。
特に傷みが大きかったのが、畳の芯になる畳床です。
古い畳を持ち運ぶため裏側へ手鉤を刺すと、藁まで一緒に飛び出してくるほど畳床が弱っていました。
畳は大きく畳床・畳表・畳縁からできており、普段は見えない畳床も重要な部分です。畳の基本構造について詳しく知りたい方は、全日本畳事業協同組合「畳の構造」も参考になります。公式ページでも畳床・畳表・畳縁の構造や、稲わら畳床について説明されています。
ここまで畳床が傷んでいると、畳表だけを交換する「表替え」ではなく、傷みの大きい畳については畳そのものを新しく作る新調が適しています。
ただし今回は、
「古いから全部新しくしましょう」
ではありません。
予算と今後のお部屋の使い方を考え、必要な場所を優先して新調しました。

実は難しい「6枚のうち5枚だけ」という部分新調
今回、職人として特に難しかったのが採寸と納まりです。
部屋全部の畳を新調する場合は、部屋全体を採寸して新しい畳の寸法を割付できます。
しかし今回は、
6畳のうち5枚だけ。
そして、
4畳半のうち2枚だけ。
残す既存畳があるため、その畳を基準にして新しい畳を作らなければなりません。
さらに築年数が長いため、畳寄せや部屋そのものにも歪みがあります。
家具や荷物も多く、単純に部屋の端から端まで測れば終わりという現場ではありませんでした。
残す畳の寸法、畳寄せまでの距離、畳同士の目地、周囲の納まりなどを確認しながら、一枚ずつ採寸していきます。
新しい畳だけ高くならないよう、厚みも既存畳に合わせます
部分新調では寸法だけ合わせればいいわけではありません。
長年使った畳と新品の畳では状態が違うため、新しい畳だけ高くなったり低くなったりすると、畳同士に目違い=段差が出てしまいます。
そのため今回は、残す既存畳の高さも確認しながら、新しい畳の厚みを合わせて製作しました。
古い建物では、部屋そのものが完全な長方形とは限りません。
見た目では分かりにくい数ミリ単位の違いでも、実際に敷き込むとすき間や段差として出ることがあります。
こういう現場ほど、既存畳を基準にした採寸と納まりの確認が重要になります。
中国産の価格重視畳表も取り扱っています
畳には、い草の畳表だけでもさまざまな選択肢があり、さらに和紙や樹脂などを使った畳表もあります。
畳の種類や素材について知りたい方は、全国畳産業振興会「畳のバリエーション」にも畳表・畳床・畳縁などの説明があります。
小笠原畳ふすま店では、国産畳表だけを扱っているわけではありません。
今回のように、
「できるだけ予算を抑えたい」
「よく歩く場所だけ新しくしたい」
「家具を載せている畳はそのままでいい」
という場合には、価格を抑えた中国産畳表も選んでいただけます。
もちろん、長く使いたい部屋や品質を重視したい場合など、条件によっておすすめは変わります。
大切なのは、何でも高いものにすることでも、何でも安いものにすることでもなく、その部屋の使い方と予算に合った方法を選ぶことだと思っています。
安い畳を選ぶ時の考え方については、こちらの記事も参考にしてください。
国産・中国産など畳表の違いについては、
でも詳しくご紹介しています。
製作工程から完成までYouTube Shortsでご覧いただけます
今回の施工は、施工前・新しい畳を切る工程・縫う工程・施工後まで一通り動画でも撮影しています。
写真だけでは分かりにくい、新しい畳を一枚ずつ製作していく様子や、古い和室がどのように変わったのかもご覧いただけます。
動画を見ると、完成した状態だけでなく、畳床を裁断し、畳を製作している工程まで確認していただけます。
よく歩く場所を新しくし、残す畳とのすき間もなく納品
完成した新しい畳を敷き込む際も、既存畳との高さや周囲の納まりを確認しました。
築年数が長く、畳寄せにも歪みがあり、さらに残す畳もあるため簡単な現場ではありませんでしたが、新しい畳の厚みも合わせ、大きなすき間なく無事に納品することができました。
今回のように、
「何枚かだけ新しくできる?」
「全部替えると予算的に厳しい」
「一番よく歩く場所だけ新しくしたい」
という段階でも大丈夫です。
小笠原畳ふすま店では、必要以上に全部交換することをすすめるのではなく、既存畳の状態・お部屋の使い方・ご予算を確認しながら柔軟にご提案します。

今回の施工まとめ
地域:和歌山市岩橋
施工内容:畳の部分新調
6畳間:6枚のうち5枚新調
4畳半:2枚新調
合計:7枚
畳表:中国産・価格重視タイプ
畳縁:既存畳と同じものを使用
施工前:長年使用された藁床で傷みが大きい状態
難しかった点:残す既存畳を基準にした採寸、古い畳寄せの歪み、家具・荷物が多い状態での寸法確認、既存畳との厚み調整
施工方針:よく歩く動線を優先して新調し、家具・荷物を載せて使用する畳は残す
施工後:既存畳との高さを合わせ、大きなすき間なく納品

よくあるご質問
Q.6畳全部ではなく、傷んだ畳だけ新しくできますか?
はい、状態によっては可能です。ただし部分新調の場合、残す畳の寸法や厚み、部屋の歪みなどを確認して製作する必要があります。
Q.中国産の安い畳表も選べますか?
はい。小笠原畳ふすま店では国産畳表だけでなく、予算を抑えたい方向けの中国産畳表も取り扱っています。使用する部屋やご予算に合わせてご提案します。
Q.古い藁床でも表替えできますか?
畳床の状態によります。今回のように、手鉤を掛けるだけで藁が飛び出すほど傷んでいる場合は、新調をご提案することがあります。実際の畳を確認して判断します。
Q.古い畳と新しい畳を一緒に敷くと段差は出ませんか?
部分新調では、残す畳の高さを確認して新しい畳の厚みを合わせます。ただし畳や部屋の状態によって条件が異なるため、現場ごとの確認が必要です。
畳を全部替えるか迷っている段階でもご相談ください
「これ、表替えできる?」
「何枚かだけ新しくできる?」
「できるだけ予算を抑えたい」
という段階でも大丈夫です。
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