和歌山市・海南市、岩出市、紀の川市、阪南市を拠点に畳ふすま工事を行っている畳・ふすま職人の小笠原です。(^^♪
和歌山県有田郡有田川町にて、襖(ふすま)の張替えをご依頼いただきました。今回は**両面4枚(=8面)**の貼替えです。
「40〜50年ほど貼り替えていない」「自然に破れてきた」「触ると粉が手につく」とのことで、見た目だけでなく日常の使い勝手も含めて、きっちり直していきます。
今回の**難所**は、襖本体が細くて“柄合わせ”がシビアだったことと、建付けが悪く開け閉めがかなり固い状態だったこと。ここを外すと、見た目が良くても満足度が落ちます。
今回の施工内容(有田川町/襖貼替え)
- 地名:和歌山県有田郡有田川町
- 現場タイプ:一般住宅
- 施工内容:襖(ふすま)張替え
- 枚数:4枚(両面)=8面
- 襖紙:のぞみ No.170/糸入り/2枚柄(山水画)
- 引手:再利用(錆びは磨いて整える)
- 仕上げ:建付け調整で開閉をスムーズに
ご依頼のきっかけ(劣化のサインは正直です)
長年貼替えがない襖は、時間とともに紙が弱っていきます。今回も、
- 紙が自然に破れる
- 表面が粉を吹いたようになり、触ると手につく(チョーク現象っぽい状態)
- 開け閉めが固く、動きにくい
といった、典型的な「限界サイン」が出ていました。
そして、こういう状態の襖は“表面だけ”貼ってもダメです。なぜなら、下地が破れていたり痩せていたりすると、見た目は新しくなっても「またすぐ傷む」「触ると波打つ」などの原因になるからです。だから今回は、下地から整える前提で進めました。
工場作業:下地補修→下張り→本貼りの順で仕上げ
工場へ持ち帰って、まずは古い紙をめくります。すると案の定、破れや弱りが出ている箇所がありました。
下地補修(部分補修)
穴や傷みのある箇所は、そのままにせず部分補修を行います。
次に、必要な箇所へ**下張り(ウケ)**を入れて、面を安定させます。
本貼り(のぞみNo.170 糸入り2枚柄)
下地が整ってから、いよいよ本貼りです。今回選ばれたのは
「のぞみ No.170」糸入りの2枚柄(山水画)。
上品で落ち着きがあり、和室の品格を崩さない“ちょうど良い高級感”が出る柄です。
柄合わせが勝負:襖本体が細いと難易度が上がる
ここが今回いちばん神経を使ったポイントです。
襖本体の寸法が細めだと、柄が入る範囲が狭くなり、少しのズレでも違和感が出ます。
さらに、2枚柄は**「並べたときに一枚の絵に見える」**のが魅力なので、4枚並んだときの“つながり”が重要。
結果として、4枚並べても違和感のない、自然な山水の流れに仕上がりました。ここが決まると、空間の格が一気に上がります。
引手は再利用:錆びは磨いて見栄えを整える
引手は「再利用希望」とのことでしたので、使えるものは活かします。
ただし錆びやくすみがあると、せっかく新しい襖紙でも引手だけ古さが目立ちます。そこで今回は、錆びている部分を磨いて、見た目が浮かないように整えました。
納品と建付け調整:動きの悪さはここで決まる
貼替え後、現場で建付け調整を行い、開け閉めの固さを改善。
「動きにくい」は、日常ストレスとして積み上がるので、ここは妥協しません。
結果、開閉もスムーズになり、お客様にも喜んでいただけました。
遠方の有田川町ですが、もちろん対応しています。ありがとうございました。
施工まとめ(箇条書き)
- 和歌山県有田郡有田川町で襖張替え(両面4枚=8面)
- 襖紙は のぞみNo.170/糸入り/2枚柄(山水画)
- 40〜50年未貼替えで、破れ・粉吹き・建付け不良が発生
- 古紙をめくって 下地補修→下張り→本貼り の順で施工
- 引手は再利用、錆びは磨いて見栄え調整
- 最後は 建付け調整で開閉をスムーズに して納品
よくある質問(FAQ)
Q1. 触ると粉がつく襖は、張替えで直りますか?
はい、多くの場合は張替え+必要な下地補修で改善します。表面の劣化が進んでいることが多いので、古紙をめくった時点で下地状態を見て、必要な補修を入れるのが確実です。
Q2. 引手は交換しないとダメですか?
いいえ。再利用も可能です。状態によっては、今回のように磨いて整えるだけで十分きれいに見えることもあります。割れ・変形がある場合は交換がおすすめです。
この内容で「うちも同じ症状かも…」と思ったら、写真を送ってもらえたら早いです。
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納品後⇩

納品後⇩
